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×雑記:久間防衛相辞任

久間防衛相辞任、私に任命責任ある=安倍首相 (from asahi.com)

今回はやけに早いな。柳沢厚生大臣のときはあれだけひっぱったのに。
本来の発言の意味、文脈の流れを全く無視して特定のフレーズだけを抜き出して非難する、っていうのはかつての「神の国」発言や柳沢大臣のときとほぼ同じ流れだけど、今回の失言が特に問題なのは、元々の文意、文脈を読み出しても充分問題がある発言だということだと思う。

柳沢大臣のは「少子化問題は、色々論じてみても結局は子どもを産むことが可能な女性の数が限られているんだから、その女性にどうやって子どもを産んでもらうかという部分を考えていかないと解決しない」ということをわかりやすく聞き手に伝えようとして、誤った比喩を用いてしまったというのがそもそもの始まりで、問題となったのは表現方法であり、発言の本質的な部分には頷ける部分が多い。ただ「女性は産む機械」というフレーズだけが大々的に取り上げられて一人歩きした形だった。

一方今回の発言でも、同様に「原爆投下はしょうがない」というフレーズが紙面やニューステロップに踊ったが、本来の発言の真意とはやはり意味が異なる。「しょうがない」という言葉の対象は「原爆投下」ではなく、あくまでも原爆投下によって戦争が終わったんだと納得しなければならない「自分自身」だろう。少なくとも、マスコミで言われているように「原爆投下は仕方がなかった」といった意味ではないのは明白だ。
しかし、それでもなお今回の発言が問題なのは、一つにはこれを発言したのが国防を司る「防衛大臣」だということだ。日本の国防を司るトップが「原爆投下に対して肯定的な発言をした」ということが海外に与える衝撃は想像以上に大きく、下手をすれば世界的な核軍縮の流れを阻害してしまう恐れすらある。実際、すでにBBCでは以下のように今回の発言が伝えられている。

Japan minister in atom bomb row
The nuclear bombs dropped by the United States on Japan in 1945 were the inevitable way to end World War II, Japan's defence minister has said.
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/6256840.stm

訳:
1945年のアメリカによるヒロシマへの原子爆弾投下は、
第二次世界大戦を終わらせるためには避けられないことだった、と日本の国防大臣が発言した。

海外メディアは日本人のように言葉の裏に込められた真意や個人の事情など一切考慮してくれないので、「国防大臣が原爆投下を肯定した」という意味でしか今回の発言は伝わらない。しかしだからといって海外メディアが悪い、しっかり本意を伝えろ、と言ったってそんなことはどうしようもないわけで、であれば発言者が自分の言葉に気を付けるしかない。
特に一挙手一投足が注目される閣僚クラス、なおさら外務大臣や防衛大臣などの海外との関係性が非常に重要なポストにいる人間であれば、そんなことは言われなくても自覚していなければならなかったはずだ。それを怠った久間大臣には、いくら見識が深かろうが人間性に優れていようが、最初から大臣の職に就く資格がなかったと言わざるを得ない。

そしてこの発言のもう一つの問題点は、最初にも言ったように「原爆の投下によって戦争が終わったんだと納得するしかしょうがない」というこの文意そのものだ。
原爆投下は、断じて「納得」していい類のものではない。あれは戦争を終わらせるためではなく、単なる人体実験のために投下されたものだ。アメリカは人体実験のために数十万人の民間人を虐殺したのだ。例え戦争という異常事態下であれ、『あれで戦争が終わったんだという頭の整理』など絶対にできようはずがない。
それが『しょうがない』ながらもできている時点で、彼には国防に関わる資格がない。納得などしないまま、第二次大戦とは何だったのか、原爆投下とは何だったのか、繰り返さないためにどうすべきかを常に自問し続けるような人間でなければ、日本という特殊な国家の国防を任せることはできないのだ。

結論として、彼が今回早めに自ら任を退いてくれたのは非常によかった。去り際までぐちぐち言っていたのにはあきれたが、彼が去ることは日本という国家にとってプラスに働くと思う。後任が小池ゆり子総理補佐官というのはあまり納得できないが、まぁ選挙後の内閣改造までの腰掛け大臣だと思えば我慢することはできる。
もっとも、選挙後まで阿部内閣、自民政府が続いて入ればの話だが。
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