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×雑記:いまさら郵政民営化ファイナル

去年の総選挙の一大争点でありながら、半年後にはすでに過去のものとして忘れ去られた感のある郵政民営化。僕も同様にカンペキに忘却の彼方にあったんだけど、大学の講義の期末レポートで「郵政民営化についてのメリットとデメリット、及び自分の意見をまとめろ」というものが出たので、ついでにブログのネタにしてしまおうと思います。今更是非を説いても意味のないことではあるけど、一応総まとめということで。
レポートなんでいつもと口調が違うのは気にしない方向で。あと長かったんで微妙に要約してあります。

1.郵政民営化のメリット

 2005年の総選挙において、自民党小泉総理大臣は郵政民営化の是非を唯一の争点とし、様々なメリットを提示して国民の支持を掴んだが、郵政民営化の本当のメリットは小泉総理があまり多くは語らなかった部分にこそその本質がある。
 郵政民営化のメリットとして小泉総理が挙げたものとしては、公務員が30万人削減できるというものや、公社を民間企業にすることで毎年法人税による税収が見込めるといったものであったが、その両方ともが全くメリットと呼べるものではなかった。なぜなら、公務員が削減できるといっても、郵政公社に勤務している公務員の給与は全て公社の収益から支払われているため国庫の負担は全く変わらないし、民営化することで法人税収入が得られるというのも、すでに公社の段階で利益の半分は国に収めているので民間企業となることで逆に国へ収める金額は減るくらいであるからである。
 郵政民営化の本来の狙いは、国債や財投債という形で無駄な公共事業や特殊法人に流れ続ける資金の根本を切り離すことによって財政を健全化することであり、さらに大きな目的は、アングロサクソン系諸国が進めているNPM路線を踏襲することにより小さな政府を実現し、現在国と地方合わせて770兆円にも上っている巨額の負債を減らすことにある。その目的の達成こそが郵政民営化の一番のメリットであり、NPMを推進している内閣府経済財政諮問会議の方針であるはずである。
 もちろん、郵政事業が民営化されることに付随するメリットはそれだけではない。様々な場所で聞かれる郵政職員の怠慢、つまり公務員という地位がもたらす安定によるX-非効率を解消することや、特定郵便局長という特殊な地位の人間が、選挙時にその地位を利用して特定の国会議員の違法な支援を行うことがなくなるということもあり、さらに大きなメリットとして、それまで国債や財投債といった公的な分野にしか投資されていなかった350兆円もの郵政マネーが民間に流れることで、民間の投資が活性化するといったことも考えられる。

2.郵政民営化のデメリット

 郵政公社を民営化することによるデメリットの中で最も叫ばれているのは、過疎地の郵便局がなくなるということであろう。民間企業となるということは当然利潤の追求を第一として業務を運営していくということであり、結果的に採算の合わない郵便局を切り捨てていくということにつながりかねない。過疎地域における郵便局の存在というのはかなり重要なものであり、これがなくなることは国民の、特に不便を強いられている地方の人たちの利益を大きく損ねることになるのではないか。
 また、もう一つ郵政民営化による見過ごせない問題点は、本来メリットであるはずの「国債や財投債に回される資金が減る」ということである。日本政府が770兆円もの負債を抱えながらも財政を維持していけるのは、その債務の95%を国民が引き受けているという要因が大きい。つまりは、郵便貯金や簡易保険などで集められた国民のお金が日本の財政の下支えをしているのである。よって郵政公社が民営化されるということは、国債の最大の引受機関がなくなってしまうということであり、下手をすれば日本政府のデフォルトすら引き起こしかねない。国債の発行額を抑えるということは財政再建のためには確かに必要なことではあるが、そのために郵政事業を切り離して国債の価値を暴落させたのでは意味がない。

3.郵政民営化に関する自分自身の考え

 私個人の考えとしては、郵政民営化は行うべきだと考える。反対派がよく利用する「過疎地の郵便局がなくなる」という主張は、電電公社の民営化を行ったときのようにいくらでもフォローが可能な問題であるし、デフォルトの危機を恐れてここで郵貯マネーを切り離さなければ、結果的に日本は破滅に向かっていくだけである。
 今の日本に必要なのは、かつて欧米諸国が進めてきたような民間の活力を利用した改革であり、郵政民営化はその第一歩となるはずである。また、郵政民営化は50年以上も続いている自民党一党独裁政権の腐敗を取り除き、政治に透明性をもたらす可能性をも秘めている。民営化が上手く行われることで将来、あのとき民営化に賛成してよかったと思えるようになることを祈りたい。
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