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×言葉ノート - 宗教1 - キリスト教

グノーシス主義
原始キリスト教とほぼ同時期の1世紀から3世紀頃に、ローマ帝国内で勢力を持っていた宗教的神秘思想の一つ。この世を聖なる神と邪悪な神の対立によって考える二元論が特徴で、キリスト教を初めとして多くの宗教の世界観に影響を与えた。グノーシスとは認識や知識という意味。
キリスト教グノーシス主義は、この世界を創造したのはデミウルゴスという低級神であり、従って現在の正統キリスト教会が崇拝しているエホバとは邪悪なる神であるという考え方を持ち、またイエスも「神の流出」と捕らえ、従って肉体を持たず、磔刑に処されたのも幻であるとしている。
他に同時期にペルシャ帝国からインドにかけて勢力を持ったマニ教や、中世に勢力を伸ばしたカタリ派などもこれにあたるが、その悉くがキリスト教会によって異端として弾圧を受け滅ぼされている。

カバラ思想
ユダヤ教の秘術を元にした神秘主義的思想の一つ。原始キリスト教が勢力を強めた3世紀頃に誕生し、グノーシス思想やギリシャ哲学などの影響を受けながら16世紀頃に完成したとされる。カバラとは「伝統」という意味で、具体的には神がヘブライ語でモーセに伝えたとされるユダヤ秘教の特殊な伝統を指す。
カバラ思想の大きな特徴として、人間の住む物質世界を「神性の流出(sephiroth)」によって誕生したものと捉え、その過程をセフィロトの樹と呼ばれる象徴的な図によって表した。また、この世界を22文字のヘブライ文字で書かれた一冊の書物であると考え、その書物を全て解読し理解することはこの世界の真理の全てを理解することだとも考えた。
その秘密主義的・魔術的思想から、カバラ魔術や占星術、果ては数秘術やゲマトリアと呼ばれる暗号解読術まで、様々なオカルティックな事象に顔を覗かせている。

生命の樹
創世記に於いて、エデンの園の中央に植えられたとされる一本の木。カバラ思想に於いてはセフィロトの樹とも呼ばれる。この樹になった「知恵の実」をアダムとイブが邪悪な蛇にそそのかされて食したことによって人間はエデンの園を追放された。
カバラ思想の解釈では、この樹は神の世界の神性または聖性が、10のセフィラと22のパスを通じて流出し、最終的に人間の存在する物質世界まで流れ着く過程を表しているとされ、各セフィラにはそれぞれ担当する天使の名まで与えられている。
10のセフィラとはケテル(王冠)、コクマ(知恵)、ビナー(理解)、ケセド(慈悲)、ゲブラー(峻厳)、ティフェレト(美)、ネツァク(勝利)、ホド(栄光)、イェソド(基礎)、マルクト(王国)であり、22のパスとはそれぞれが22のヘブライ文字に対応するアレフ、ベート、ギーメル、ダレット、ヘー、ヴァヴ、ザイン、ヘット、テット、ヨッド、カフ、ラメド、メム、ヌン、サメフ、アイン、ペー、ツァディー、コフ、レーシュ、シン、タヴである。

テトラグラマトン
ユダヤ教の唯一神を表す「神聖四文字」の意味。アルファベットでは「YHWH」と表すが、子音が存在しないので正確な発音はわからず、またユダヤ教では神聖な神の御名を発音することは許されないことだとされているため、主という意味の「アドナイ」や御名を表す「ハシェミ」という言葉で代用している。また、キリスト教では「YHWH」という文字列から、ヤハウェ又はヤハヴェやエホバなどと読まれる。

異端審問
中世のキリスト教会が行った大規模な“異端”粛正。12世頃の南フランス地方で、カソリックとは大きく聖書やイエスの解釈を異にするカタリ派が隆盛したことに端を発する。
もともと当時のそして現在も続いている“聖書直解派”と呼ばれるキリスト教会の性質として、唯一神ヤハウェ以外の神を信仰する他宗教や自分たちと異なる解釈を行うキリスト教他派の存在を是認せず、これを強制的に“改宗”することを“神の望むこと”と考えていたため、聖地奪回を目的として行われた十字軍などによってイスラム教徒を多数虐殺したり、“魔女狩り”と称して多数の一般市民を虐殺することとなったのだが、異端審問がそれらと違う部分はこれが「教会と同じようにイエスを信仰し、新約聖書を教典とする」一派に向けて行われたことだ。
異端審問機関の前身としては聖ドミニコが異端との戦いを目的として設立したドミニコ会があり、カタリ派に対する異端審問が広まるにつれその勢力を拡大し、やがて1231年、教皇直属の組織として異端審問を一手に引き受けることとなった。最初の異端審問官はセラとアルノーで、1233年から1235年にかけて活動した。
他にも初期の異端審問組織として、悪名高いシモン・ド・モンフォールに率いられたアルビジョワ十字軍などがあり、異端審問によって数え切れないカタリ派キリスト教徒が虐殺され、結果としてカタリ派の存在は歴史上から抹消されることとなる。

カタリ派
12世紀後半頃に突如起こった、正統キリスト教会とは異なった聖書解釈を持つ一派。別名アルビジョワ派とも呼ばれる。
非常にグノーシス的な思想主義を持ち、物質世界を悪意に満ちた世界と考え、人間を「肉体という邪悪な器に閉じこめられた聖なる魂」であるという二面性によって捉えた。従ってイエス・キリストは当然肉体という邪悪な器など持たず、「神の流出」という光の身体を持った存在であったとし、当時のキリスト教会の言うような「十字架による磔刑」も「復活」もなかったとしている。また、かつての初期キリスト教グノーシス主義と同様に正統キリスト教会を「悪神を唯一神と崇める邪悪な組織」と非難し、当時の教会の腐敗ぶりも相まって、12世紀から13世紀の初め頃にかけて大きな勢力を持つようになった。
カタリ派と同じような二元論によってイエスや聖書を解釈する一派としては他にボゴミール派などが挙げられるが、非常に奇妙なことにそれらは1世紀から4世紀頃に隆盛しその後迫害され消えていったキリスト教グノーシス主義とほとんど同じような思想、儀礼方法を持っていた。また、二元論という思想観点から見ると、キリスト以前の古代エジプトにおける宗教思想とも非常に酷似している。
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