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×雑記:郵政民営化2

まず最初に訂正させてもらいたい。以前に書いた郵政民営化についての雑記の最後に、『もしかしたら、自民党をぶっ壊すと言っていた小泉総理自身が、一番自民党が壊れることを恐れているのかもしれない。』と書いたが、それはどうやら大きな誤解だったようだ。
あの時点では個人的に、郵政民営化は茶番劇で、もし否決されても解散はされないだろうと踏んでいたのだが、ここにきてついに小泉首相は衆議院を解散してしまうようだ。

この解散総選挙によって1ヶ月以上もの政治の空白期間が生じるだろうし、郵政審議の期間まで含めると、日本の政治はもうずいぶん長い間停滞してしまっていることになる。このまま選挙しても何も変わらないままであれば、まさに時間の無駄遣いにしかならない。この機会に僕たち国民はこれからの政府のあり方をもう一度考え直す必要がある。
小泉総理が総理就任以前から声高に叫んできた改革路線とは、実は国民のほうを向いて行われたものではなく、自民党内部に向けて行われたものだった。道路公団改革にしても、この郵政民営化にしても、小泉総理の全ての目線は党内に向けられている。国民が一番望んでいる年金改革を後回しにしているのはそのためだ。
では、小泉総理は国民の大多数の声を無視してまで、一体何をしたかったのか?自民党をどうしたかったのだろうか?
今回は以前に引き続き、郵政民営化のこれからと、この郵政国会によって大きく変わることになるだろう自民党の行方と、総選挙について考え行きたいと思う。
今回の民営化は実にいい踏み絵になった。この民営化に反対している自民党議員のほとんどが、特定郵便局によって何らかの利益を得ている族議員であるということがはっきりとしたからだ。地元に戻った郵政議員が、特定郵便局長たちと会合を開いたり、集会を開いている映像などがお茶の間に流れ、郵政事業に存在している利権が如何に大きいものであるかが印象付けられた。
そのため、今回の解散総選挙で国民が見るべきことはとても明確でわかりやすい。
まず自民党内で郵政に反対した議員には投票しないことだ。彼らは政財官の癒着の権化であり、日本を内部から食い潰すダニだ。そして小泉総理が最も望んだことの一つが、彼らを自民党内から追い出すことでもあった。彼らは、またの名を平成研究会という。
彼らの内情を最もよく表している事例が、つい最近発覚した日歯連からの1億円献金問題だろう。この事件によって当時平成研の会長を務めていた橋本龍太郎元総理は会長を辞任し、現在も検察によって捜査が続けられている。
自民党金権政治は、特定省庁の大臣や政務次官OBの集まりである彼ら平成研などの族議員が、それぞれの得意分野の業界団体から政策立案や予算に関する要請を受け、その見返りとして献金やそれ以外の利権を受け取るという構図で成り立っている。もうかれこれ数十年も続いている日本の自民党政治が産んだ暗部だ。
この甘い汁の中に今回の争点である郵政利権も含まれているのは以前に書いた通りで、それを必死に守ろうとしているのが今回の「反対勢力」というわけだ。
思えば、今回の流れは非常によく考えられていたように思う。もし郵政法案が可決されれば郵政事業は民営化され、結果族議員の利権は消滅するし、否決されても解散総選挙を行うことで、反対派の抵抗勢力を自民党から切り離すことができる。つまり可決されても否決されても小泉総理の勝ちだったと言うことで、この形に持っていけた段階で勝負は決していたとも言える。

これからのことを考えると、想像し得る流れは3つほどある。1つは小泉総理の本懐通り、反対勢力を切り離した自民党が選挙に勝つこと。もう1つは切り離された議員が新党を結成し、ある程度の票数を集めて地位を固めたのち、小泉総理の退任を待って自民党に合流すること。そして最後は野党の民主党が大勝して政権が入れ替わることだ。
1番目の流れになった場合、郵政民営化法案は再び国会に提出され審議されることになるだろう。総選挙の結果民営化を望む小泉総理側が勝利したということであれば、民意は民営化を望んでいることとなり、おおっぴらに反対しにくくなることが予想されるので、もしかしたら次は可決されることもあるかもしれない。
逆に小泉首相側が敗北し、抵抗勢力や野党側が勝利するようなことになれば、郵政民営化はここで立ち消えになることは間違いない。だが、もともと郵政民営化の大きな目的の一つが国債や財投債の形で流れ出る無駄な資金の入り口を切り離すことなので、政権が交代すればとりあえずこの問題は解決することになるし、当然それまで政権与党であることを前提として行われていた自民党内の金権政治も一先ずの終焉を迎えることになる。ただこの場合民主党の政権担当能力が問題になってくるのだが。
一番最悪なのが抵抗勢力側が勝利してしまうことなのは言うまでもない。

小泉総理の公約であった、『改革を断行し、党内で足を引っ張られることがあれば自民党をぶっ壊す』という言葉はついに実行された。情勢の行方は国会議員の手を離れ、総選挙という形で国民の手に委ねられることになる。
小泉総理のやり方がよかったかどうかはわからない。独裁的なやり方が気に入らないという人も多いだろうし、国内外に様々な問題が山積している中で大きな政治空白を作ってしまったのも問題だろう。しかし、自民党内に10数年にも渡って金権政治という膿が存在していることは確かで、それらを吸い出す為には多少強引な手法を取らなければどうにもならないというのもまた確かだ。
これから僕たちが行うべきことは、単純に郵政民営化が是か非かという問題だけでなく、自民党支持者であれば自民党がどうあるべきか、そうでなければ日本政府をこれからどうしていきたいかを考えた上で、自分が最もよいと思う方向に進むような人に投票することだ。その中でまず考えるべきことが、長い間利権に浸りきった自民党反対勢力を完全に政治から締め出すことだろう。その方法として、自民党小泉賛成勢力に投票するか、民主党に期待するかは各自の判断になる。
これから1ヶ月弱の間に、本当に国民のことを考えてくれる議員と、自分の支持者と自分のことしか考えていない議員とをしっかりと見極め、それぞれが政治への参加意識を持って投票に行って欲しい。

さて、一つ目の悲願である「抵抗勢力の排除」を成し遂げた小泉総理、二つ目の「郵政民営化」は達成できるだろうか…。

[追記]首相官邸の公式HPに今回の解散を受けての小泉総理の演説の全文が掲載されているのでぜひ読んで欲しい。今回の郵政民営化の目的が、非常に明快に表されていると思う。NHKでは生で全部中継していたが、民法各局では色々な部分をカットされた形でしか放送しないだろうし。
これを読んで(聴いて)まだ「説明不足」と言う人がいるなら、その人はどんなに説明してもそう言い続けることだろう。
首相官邸 - 小泉内閣総理大臣記者会見[衆議院解散を受けて]

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最後に、この郵政民営化に反対した自民党内の「抵抗勢力」の面々の名前をリストアップしておく。これ以外にも、棄権議員や平沢勝栄のような「日和見で賛成はしたけど実は反対」みたいな卑怯な議員もいるので注意したい。

・北海道ブロック
山下貴史(北海道10区・当1・亀井派)
・東北ブロック
野呂田芳成(秋田2区・当7・参1・旧橋本派)
津島恭一(東北比例・当2・旧橋本派)
・北関東ブロック
小泉龍司(埼玉11区・当2・旧橋本派)
・南関東ブロック
堀内光雄(山梨2区・当9・堀内派)
保坂武(山梨3区・当2・旧橋本派)
・東京ブロック
小林興起(東京10区・当4・亀井派)
八代英太(東京比例・当3・参3・旧橋本派)
・北陸信越ブロック
綿貫民輔(富山3区・当12・旧橋本派)
松宮勲(福井1区・当2・亀井派)
村井仁(長野2区・当6・旧橋本派)
・東海ブロック
野田聖子(岐阜1区・当4・無派閥)
藤井孝男(岐阜4区・当4・参3・旧橋本派)
古屋圭司(岐阜5区・当5・亀井派)
城内実(静岡7区・当1・森派)
青山丘(愛知7区・当9・亀井派)
・近畿ブロック
小西理(滋賀2区・当2・旧橋本派)
田中英夫(京都4区・当1・堀内派)
左藤章(大阪2区・当2・堀内派)
森岡正宏(奈良1区・当2・旧橋本派)【小泉内閣の厚生労働政務官・投票前に内閣へ辞表提出。投票後、罷免される。】
滝実(奈良2区・当3・旧橋本派)【小泉内閣の法務副大臣・投票前に内閣へ辞表提出。投票後、罷免される。】
・中国ブロック
川上義博(鳥取2区・当1・亀井派)
熊代昭彦(岡山2区・当4・無派閥)
平沼赳夫(岡山3区・当8・亀井派)
亀井静香(広島6区・当9・亀井派)
亀井久興(中国比例・当4・参2・河野グループ)
能勢和子(中国比例・当2・亀井派)【小泉内閣の環境政務官・投票前に内閣へ辞表提出。投票後、罷免される。】
・四国ブロック
山口俊一(徳島2区・当5・無派閥)
・九州ブロック
自見庄三郎(福岡10区・当7・山崎派)
武田良太(福岡11区・当1・亀井派)
今村雅弘(佐賀2区・当3・旧橋本派)
保利耕輔(佐賀3区・当9・旧橋本派)
衛藤晟一(大分1区・当4・亀井派)【小泉内閣の厚生労働副大臣・投票前に内閣へ辞表提出。投票後、罷免される。】
江藤拓(宮崎2区・当1・亀井派)
古川禎久(宮崎3区・当1・旧橋本派)
森山裕(鹿児島5区・当1・参1・旧橋本派)
松下忠洋(九州比例・当4・旧橋本派)

(Wikipedia - 郵政民営化より引用)



【関連サイト】
雑記:郵政民営化
http://neoblog.blog6.fc2.com/blog-entry-101.html
小泉内閣総理大臣記者会見[衆議院解散を受けて]
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2005/08/08kaiken.html
Sankei Web - 郵政法案、大差で否決 衆院解散、総選挙へ
http://www.sankei.co.jp/news/050808/sei036.htm
MSN-Mainichi INTERACTIVE 郵政法案
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/yuusei/
asahi.com: 郵政法案否決、衆院解散へ 総選挙は9月11日投開票
http://www.asahi.com/politics/update/0808/003.html
衆院解散、総選挙へ…9月11日投票 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050808it04.htm
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郵政法案否決、解散へ
郵政法案が否決されましたが、どうなんでしょう?個人的には可決されて欲しかったのですが(不十分であるにせよ)、否決されてしまいました。問題は後に徐々に解決していくことができると思う。(行政が介入することになるかもしれないが、過疎地域の問題もそれによって解決 日々の徒然[2005/08/08 17:40]
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